重要文化財に指定-海上で保存されている船舶では初-
2016年8月17日付け官報の文部科学省告示で国の重要文化財に正式指定されました。
海上で保存されている船舶としては、初の重要文化財指定となります。
評価された主なポイントは以下二点です。
- 1.社会・経済史上における役割
- 海外との輸送手段を貨客船が担っていた20世紀前半から中頃にかけて当時主要航路であるシアトル航路に就航。また戦時中には病院船、戦後直後には復員船・引揚船として活躍。
- 2.造船・工芸技術上の価値
- 1930年の竣工当時としては最新鋭の大型ディーゼル機関を搭載。またアール・デコ様式の美しいデザインが施された船内のインテリアは、同様式が日本に直輸入された最初の建築意匠である。
〈参考〉
平成28年8月17日付官報 号外第181号 文部科学省告示第116号
(歴史資料の部) 氷川丸 昭和5年、横浜船渠株式会社製1艘
附 1.航海日誌・諸記録類 8点 1.図面類 455点